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歯科治療のホワイトニングのしくみ

2025-04-21

ホワイトニングは、使用される過酸化物などの成分が歯の色素に作用することで、歯を白くする方法です。歯科医院、サロン、市販の製品では、それぞれ使用する薬剤や得られる効果に違いがあります。ここでは、ホワイトニングの仕組みや具体的な流れ、効果を高めるポイントについて分かりやすくご紹介します。

 

歯の色が変わってしまう原因とは?
歯の色が暗くなる原因として、以下の要因が挙げられます。
1コーヒー、紅茶、赤ワインなどの飲食物
2喫煙による着色
3加齢によるエナメル質の薄化
4外傷や薬物(例:テトラサイクリン歯)
これらの色素は、歯の表面に付着するだけでなく、内部にまで染み込むことがあります。

 

ホワイトニングで使われる成分
・ホワイトニング材の成分
歯科で使用されるホワイトニング材には、以下の3種類が臨床的に応用されています:
1.過酸化水素水:オフィスホワイトニングで使用されるさまざまな濃度のもの
2.過酸化尿素:ホームホワイトニングで使用される10%濃度のもの
3.過ホウ酸ナトリウム:無髄歯の漂白法(ウォーキングブリーチ)で使用されるもの
・過酸化水素(H₂O₂)について
過酸化水素は、消毒剤として2.5~3.5%の濃度(オキシドール)が一般的に使用されています。この化合物は、組織や細菌、血液、胆汁中に存在する酵素カタラーゼ(Catalase)によって分解され、その過程でフリーラジカルが生成されます。
・フリーラジカルの働き
フリーラジカルは強力な酸化力を持ち、細菌を構成する成分を効果的に破壊します。また、この酸化力により、漂白作用や脱臭作用が生じ、歯のホワイトニングに利用されています。
・フリーラジカル生成を促進する方法
過酸化水素からフリーラジカルを効率的に発生させるには、以下の方法が用いられます。
1.温度を上げる:歯科医院では過酸化水素を温めて使用することがあります。
2.光を照射する:専用のライトを当てて処置を行います。
3.アルカリ性にする:または金属触媒を加える方法もあります(例:クリスタルの使用)。
・ホワイトニングの仕組み
ホワイトニングは、過酸化物が歯の有色物質を分解し、無色で低分子の物質に変化させることで効果を発揮します。この分解反応の中心となるのがフリーラジカルです。
・フリーラジカルとは
フリーラジカルは、不対電子を1つ以上持つ分子や原子を指します。不対電子が原因で化学的に不安定で、反応性が高いという特徴があります。この性質が漂白や消毒に役立っています。

 

生体への影響と安全性
ホワイトニングを行う際には、その過程で生じる影響や安全性について理解しておくことが重要です。
・知覚過敏
過酸化物が象牙質に到達し、歯髄に刺激を与えることがあります。この症状は一時的なものであり、多くの場合、施術後数日以内に軽減または消失します。
・エナメル質への影響
適切な濃度のホワイトニング材を使用する限り、エナメル質の硬度には影響しません。しかし、施術後には再石灰化を促進するケアを行うことが推奨されます。
・長期的な影響
ホワイトニングを繰り返し行う場合でも、歯科医の指導のもとで施術を進めれば安全に実施できます。

 

クリニック情報
『淀屋橋勝部歯科』は、大阪市中央区伏見町にある歯科医院です。

詳しい検査・診察を行った上で患者様と一緒に治療を創り上げること、高度な技術力による医療の提供などをモットーに、患者様にとって通いやすく過ごしやすい環境づくりに取り組んでいます。

基本治療をはじめ、インプラントや審美治療など幅広い症例に対応しておりますので、お口のことでお悩みの際は、ぜひご相談にお越しください。

◆事務所名
淀屋橋勝部歯科

◆所在地
〒541-0044
大阪市中央区伏見町4丁目4-10 新伏見ビル1F・2F
TEL : 06-6202-6202

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